同軸固定減衰器

取り扱い製品

  • 各製品の定格電力は環境温度25℃で使用する場合のものとなります
  • 環境温度が上がるにつれ,対応できる電力は低下します
  • 仕様の欄の情報も合わせてご覧ください

標準品


同軸固定減衰器(標準品)の定格電力と対応コネクタは上記の通りです。
標準品以外の製品はお問い合わせ下さい。

 

固定減衰器の製品指定方法について

  1. 希望する電力・コネクタの製品名を見つける
    • TSTシリーズは製品名とコネクタを指定する形になります
  2. 減衰量を指定する(1 ~ 40dBの範囲で1dB刻み)
    • 各減衰量における誤差α(指定減衰量±α[dB])については、仕様書をご覧ください
  3. 屋外仕様の製品の場合,屋外使用を指定する
    • 屋外仕様に対応した製品のみ指定可能です

 

固定減衰器の「固定の意味」について

  • 固定減衰器における固定は「減衰量の固定」を意味しています
  • 固定減衰器は指定した減衰量で製造され、使用時に減衰量の変更は出来ません

 

同軸固定減衰器の仕様

共通仕様

表1は製品の特性インピーダンス・使用環境温度・使用相対湿度の仕様を示しています。

 

                表1 減衰器共通仕様

特性インピーダンス / Ω

50

使用環境温度 / ℃

-55 ~ 125

使用相対湿度 / %

 0 ~ 95

 

 

 

 

 

 

 

                           図1 耐電力と環境温度の関係

 

図1は,10W ~ 200Wの5つの製品の耐電力ー 環境温度特性を示しています。


耐電力は減衰器で消費できる最大電力を示しています。

環境温度が上昇すると製品の耐電力が低下します。

これは,環境温度が上がると減衰器内部の減衰素子を放熱器で放熱しにくくなるためです。


放熱が出来ない環境下で製品を使用することは出来ません。

環境温度が高い状況で使用する場合は耐電力低下を見越して,より高い定格電力の製品を選択する必要があります。


定格電力(環境温度25℃)をDとしたとき、50,75,100℃における製品の耐電力は表2の通りとなります。定格電力の算出にご利用下さい。

 

  表2 ある環境温度における耐電力

環境温度 / ℃

耐電力 / W

25

D      

50

D ×  0.75

75

D ×  0.5

100

 D × 0.25

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

2~30W製品の共通仕様

2~30W製品の使用周波数範囲とその周波数範囲下における最大VSWRの仕様は,表3の通りとなっています。

 

 表3 使用可能な周波数範囲とVSWR(2~30W)

使用周波数 / GHz

D.C. ~ 4

VSWR(最大)

1.2

 

 

 

 


2~30W製品はMIL-STD-202準拠の試験を行った後に電気的特性を測定し,仕様の範囲内であることを確認しています。表4にまとめます。

 

     表4 耐久試験まとめ(2~30W)

試験項目

試験規格 

電気的特性結果

耐震性 

MIL-STD-202準拠

仕様範囲内

耐衝撃性

MIL-STD-202準拠

仕様範囲内

温度サイクル

MIL-STD-202準拠

仕様範囲内

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

50~500W製品の共通仕様

50~500W製品の使用可能な周波数範囲と,その周波数範囲下における最大VSWRの仕様は表5の通りとなっています。

 

 表5 周波数範囲とVSWR(50~500W)

使用周波数 / GHz

D.C. ~ 3

VSWR(最大)

1.2